個人開発・運営
ツールサイトをアフィリエイト広告で運営するための審査通過チェックリスト
公開: 2026年5月6日
個人開発の Web ツールサイトに広告で収益を乗せようとすると、 多くの場合は AdSense とアフィリエイト ASP の併用に行き着きます。 後者は審査が必要で、サイトの状態によって通過率が大きく変わります。
ASP ごとに審査基準は微妙に違いますが、ふたを開けると共通して見られているポイントはかなり明確です。 本記事では、申請前にざっとチェックすべき項目をリスト化します。 ASP ごとの違いはあとで一覧化します。
申請前の共通チェックリスト
1. ドメインとサイトの体裁
- 独自ドメインを取得しているか(無料ホスティングのサブドメイン
*.vercel.appや*.netlify.appのままだと、ASP の通過率は明確に下がる) - サイトのデザインが破綻していないか(モバイル表示で文字が読めるか、 リンクが切れていないか)
- ファビコンや OGP 画像が設定されているか(必須ではないが、 完成度の指標として見られる)
2. コンテンツの量と質
- ツール本体だけでなく、解説記事やガイドが 5 ページ以上あるか(ツール 1 個だけだと「内容が薄い」と判定されやすい)
- 各ページが少なくとも 1,000〜2,000 字以上の本文を持っているか
- コピペ・自動生成が一目で分かる文章になっていないか
3. 必須の補助ページ
ASP 審査でほぼ必ず確認される補助ページです。すべて揃えてから申請します。
- 運営者情報(About): 個人運営でも構わないが、 名前 or ハンドルネーム + 連絡先メールは最低限必要
- プライバシーポリシー: Cookie・広告配信・アクセス解析の 取り扱い、第三者配信の明示
- お問い合わせ: メールアドレス直リンク or フォーム
- 利用規約 / 免責事項: ツールの利用条件・責任範囲を簡潔に
4. テクニカルな確認
- サイトが SSL 化されている(
https://) - robots.txt が `/` を許可している(誤って
Disallow: /していないか) - sitemap.xml を持っている(必須ではないが、SEO・審査双方で評価される)
- 一定数のページが Google にインデックスされている(Search Console で確認)
5. 申請時のサイト URL
ASP の申請フォームに記入するサイト URL は、「最も読み応えのあるページ」のあるドメインを選びます。 ツールトップだけしか書けない場合でも、補助ページや記事から 辿れる動線が必ず存在することを確認します。
主要 ASP の申請のコツ
A8.net
- 初回登録は比較的緩く、補助ページが揃っていれば多くの場合通過する
- 個別広告主との提携は別途審査。広告主ごとに 1〜数日かかる
- サイトの所有確認は不要だが、サイト URL とサイト名の整合性は見られる
もしもアフィリエイト
- 個人ブログ・個人ツール向けの優遇プログラム(W 報酬制度)あり
- Amazon・楽天との提携が組み込めるため、物販系の記事を書くサイトと相性が良い
- 審査は A8 と同程度に通りやすいが、サイトの「テーマの一貫性」を多少見られる
バリューコマース
- 初期審査は A8 よりやや厳しめ。補助ページの記載が甘いと落ちる
- サイトの実績(PV、運営期間)も加味される傾向。 開設直後より、3〜6 か月運営してから申請する方が通過率が上がる
アクセストレード
- 金融・転職など特定ジャンルに強い ASP
- 初期審査は標準的だが、特化ジャンルが扱える広告主の幅で サイトとの相性が変わる
TG アフィリエイト・バナーブリッジ
- 専門領域の広告主が多く、特定テーマに強いサイトと相性が良い
- 初期審査は他 ASP より緩めなことが多い
落ちたときに確認すべきこと
審査落ちの理由は通知に書かれないことが多いですが、 実際にあるパターンを並べると傾向が見えます。
- 補助ページの欠落: 一番多い理由。 特に運営者情報・プライバシーポリシーがないと厳しい
- コンテンツが薄い: ツール 1 ページのみ + 補助ページ、 という最小構成だと「読むものがない」と判断されやすい
- テーマがバラバラ: ツールごとに別ジャンルのサイトを 1 つの URL で申請すると、媒体側がジャンル分類しにくく落ちることがある
- 禁止コンテンツが含まれる: アダルト・暴力・著作権侵害の 疑いがあるコンテンツは即落ち。引用範囲も注意
- サイトが運営直後: ASP によっては運営期間 1〜3 か月以上を 暗黙の基準にしているところがある
審査前に通しで眺めるリスト
申請ボタンを押す前に、自分のサイトを次の項目で 3 分だけ眺めると、 通過率が上がります。
- 独自ドメインで SSL 化されている
- 5 ページ以上の本文コンテンツがある(うち 3 ページは 1,000 字以上)
- 運営者情報・プライバシー・お問い合わせ・利用規約が揃っている
- サイトのテーマが 2〜3 単語で説明できる
- モバイル表示が崩れない
- robots.txt と sitemap.xml がある
- 過去 1 か月以内に 1 ページ以上の更新がある
ASP 提携後の運用注意
審査通過は「ようやくスタート地点」で、その後の運用にも注意が要ります。
- ステマ規制への対応: アフィリエイトリンクであることを 明示する文言を、リンク付近または記事冒頭に入れる
- 禁止表現の回避: 「絶対に儲かる」「必ず痩せる」などの 断定表現は規約違反になる ASP が多い
- レポート確認の習慣: クリック数や成果が出ているかを 月 1 回見る習慣をつけると、機能していない広告を整理しやすい
まとめ
ASP 審査の通過率を上げる最短ルートは、「独自ドメイン + 補助ページ + 5 ページ以上の本文」を揃えてから申請することに尽きます。 ASP 個別の事情は二次的で、共通の最低条件を満たしていないと、 どこを試しても通りにくい構造です。
本サイトの構成は、ハブとサブドメインの組み合わせで 補助ページを集約していますが、その背景の考え方は 個人で複数の Web ツールを運営する設計 にもう少し詳しく書いています。