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TOEIC L&R の学習計画と模試の使い方

公開: 2026年4月 / 最終更新: 2026年5月

TOEIC Listening & Reading Test(以下 TOEIC L&R)は、 200 問・120 分のマークシート式英語試験です。スコア帯ごとに 有効な学習法は変わり、特に 模試の使い方 は 現状スコアによって最適解が大きく異なります。本記事は、 独学で TOEIC L&R に臨む人向けに、現実的な学習計画と 模試の活用方法をまとめます。

1. 試験の構造を把握する

学習計画は、試験の「どこで点を落としやすいか」を理解しないと組めません。 TOEIC L&R は次の 7 パートに分かれます。

  • Part 1(写真描写, 6 問): 写真と一致する英文を選ぶ
  • Part 2(応答, 25 問): 短い問いかけに対する応答を選ぶ
  • Part 3(会話, 39 問): 30〜40 秒の会話を聞いて 3 問
  • Part 4(説明文, 30 問): 30〜40 秒のアナウンス・スピーチで 3 問
  • Part 5(短文穴埋め, 30 問): 文法・語彙の選択
  • Part 6(長文穴埋め, 16 問): 文書中の空欄補充
  • Part 7(読解, 54 問): 1〜複数文書を読んで設問

時間制限はリスニング 45 分(音声に従って進行、戻れない)、 リーディング 75 分(自分のペースで配分)。リーディングが 時間切れになる人が圧倒的に多いのが特徴です。

2. スコア帯ごとの優先順位

現在 〜 500 点

このレンジでは、リスニングの音が言葉として認識できていない、 リーディングの基礎構文で止まる、というのが主な失点要因です。 模試をいきなり通しで解くより、次の順で固めるのが効率的です。

  1. 中学英文法のうち時制・受動態・関係代名詞の復習
  2. TOEIC 頻出語彙(金フレ等の定番教材で 1500 語程度)
  3. Part 1 と Part 2 を集中演習(短く、即答を要求される)
  4. Part 5 を 1 日 10 問程度(文法強化と語彙の同時強化になる)

模試を本番形式で解く前に、Part 単位の演習で 「正答率 6 割」が安定してから通しに移ると、模試の疲労に対する効率が良くなります。

500 〜 700 点

基礎は固まっているが、リスニングの長尺問題(Part 3-4)と リーディング後半(Part 7)のスタミナが不足するレンジです。 以下のサイクルが現実的です。

  • 平日: パート別演習を 30〜45 分。 その日の体調と相談して、苦手 1 パート + 得意 1 パートの組み合わせ
  • 週末: 模試を 1 セット(120 分通し)。 終わったらパート別正答率と「読めなかった/聞こえなかった/知らなかった」の分類

このレンジから、模試を 本番想定(連続 120 分、休憩なし、リスニング音声を止めない)で解くことが 重要になります。本番のスタミナと時間感覚は、断片演習だけでは身につきません。

700 〜 900 点

模試そのものが学習の中心になるレンジです。週 1〜2 回ペースで模試を解き、 各回の 「同じパターンで落とした問題」 をノートに蓄積します。 典型例:

  • Part 5 の語彙問題で、紛らわしい類義語ペア(significant/sensitive 等)で誤答
  • Part 7 の意図問題(What does the writer mean by ... ?)の取りこぼし
  • Part 3-4 で先読みが間に合わず、設問の意図を取り違える

このレンジで停滞する原因の多くは「同じパターンの間違いを繰り返す」ことなので、 蓄積したノートを次の模試前に必ず見返すサイクルが効きます。

900 点以上

ハイスコア帯では、ミスの絶対数が少ないが質が固定化するのが特徴です。1 セットの模試で 5 問落としていれば、その 5 問の 内訳分析(語彙・文書全体把握・聞き逃し)が次の伸びを決めます。 900 点台の停滞期に有効なのは、苦手 Part の集中演習よりも、取りこぼしの蒸留と語彙ノートの精度向上です。

3. 模試を「測定」だけで終わらせない

模試は受けるだけでは力がつきません。模試を解いたあとに必ず行うべき 作業は次の 3 つです。

  1. パート別正答率の記録: 次回の学習配分を決めるために、パートごとの正答率を表で蓄積する
  2. 間違えた問題の分類: 「読めなかった / 聞こえなかった / 知らなかった / 時間が足りなかった」 のどれに該当するかを問題単位でタグ付けする
  3. 類似問題の追加演習: 分類で多かったタグに対応するパート単位の演習を、次の模試までに 100 問程度足す

4. 公式問題集と無料模試の使い分け

ETS 公式問題集(赤本シリーズ)は本番に最も近いスコア感が出る一方、 1 冊あたり数千円かかり、回数が限られます。 無料模試(本サイトの Mock L&R を含む)は回数を気にせず通せる一方で、スコア換算は概算です。 実用的な使い分けは:

  • 普段の学習: 無料模試で量を確保
  • 本番 1〜2 週間前: 公式問題集で本番感とスコア感の調整

公式の模試を「いきなり 2 セット連続で解く」のは、スコアが高めに出やすい 午前帯の体調に依存するため、本番の時間帯に揃えて受けると精度が上がります。

5. 学習継続のための現実的な目安

一般的な独学者で「現状 +100 点」を目指す場合、必要な学習時間の 目安は 累計 200〜300 時間と言われます。 1 日 1 時間なら 7〜10 ヶ月、土日に追加で取れるなら 4〜6 ヶ月程度。 これより短期間で大幅に伸ばす謳い文句には注意した方が無難です。

関連リンク

注: 本記事は独学者向けの一般論で、特定の教材・サービスを推奨するものではありません。 スコア目標や学習スタイルによって最適解は異なるため、 複数の情報源を参照したうえで判断してください。